性的暴行疑惑の大物俳優 ドラマ制作側に損害賠償金34億円支払いか
ケヴィン・スペイシー(62)が、ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の制作側に、3100万ドル(約35億4000万円)を支払うことになりそうだ。ケヴィンは、自らのセクハラ容疑により多額の被害を被ったとして配給会社MRC IIと制作会社ナイト・テイクス・キング・プロダクションズから訴えられていたが、今月敗訴したことで、同2社から損害賠償2950万ドル(約33億7000万円)と法的費用150万ドル(約1億7000万円)の支払いを求められている。
MRC IIとナイト・テイクス・キング・プロダクションズは、同ドラマ制作スタッフから主演のケヴィンによるセクハラ行為や性的暴行の告発があったことを受け内部調査を行ったところ、その多くが事実であることが判明したことから2017年にケヴィンとの契約を打ち切ったと主張している。
そしてMRC IIは2019年、ケヴィンを解雇したことで収入が減った上、追加で多額の制作費がかかったと主張していた。制作側は、ケヴィンが出演する2エピソードをボツにして、ファイナルシーズン全体の脚本を書き直したほか、締め切りに間に合わせるためエピソード数を削ったことでネットフリックスからの収入も大幅に減額されたという。
この訴えに対しケヴィンは、セクハラ容疑を否定、これらの告発は契約違反にはならないとして反訴していたが却下となったかたちだ。