伝説のシンセグループのメンバー死去 ゲイを公表し、同性愛者が直面する問題を歌う
イギリスのシンセポップトリオ、ブロンスキ・ビートのスティーブ・ブロンスキが死去した。61歳だった。
1980年代にジミー・ソマーヴィル、ラリー・スタインバチェクと共に同グループを結成、今回の訃報はジミーのツイートにより明らかとなった。
「スティーヴ・ブロンスキが亡くなったと聞いて悲しいね。才能あふれる本当に音楽的な男だった。一緒に曲を作りその曲が私たちの人生を変え、多くの人の心に響いたこと、楽しく最高の思い出だ。あのメロディーをありがとう、スティーヴ」
同グループの最大のヒット曲は1984年リリースのデビューシングル『スモールタウン・ボーイ』で英チャート3位を獲得、MVでは大都市に旅立った若いゲイの男性(ジミー)が、同性愛嫌悪の人々からの攻撃を受け苦しむ姿が描かれている。ちなみに当時メンバー全員がゲイであることを公言しており、同性愛者が直面する問題を歌った楽曲も多い。
スティーブは2018年のザ・ガーディアン紙とのインタビューで『スモールタウン・ボーイ』についてこう回想していた。「あの頃は私たちはバンドを始めたばかりの3人のゲイの男たちだった。特になんだかの運動に参加しているという意識もなかった。もちろん、ずっと後になって、公に知られている以上にゲイのアーティストが多くいたことが分かったんだけどね」
そんな同グループは、ゲイの権利を求めた発言で知られるようになり、デビューアルバム『ジ・エイジ・オブ・コンセント』の中ジャケットには、抗議として世界の国々における男性の同意年齢について言及していた。
他にもドナ・サマーの『アイ・フィール・ラブ』のカバーやTop10に食い込んだ『ホワイ?』といった曲で知られる同グループは、イアン・ドナルドソンが加入後、3枚のアルバムをリリース。1995年に解散している。
一方1985年に脱退したジミーはシンセポップデュオ、ザ・コミュナーズで活躍、2016年にオリジナルメンバーで再結成を果たし最後のアルバムとなる『ジ・エイジ・オブ・リーズン』がリリースされたが、翌年にはラリーががんで56年の生涯を閉じていた。
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