人気俳優 主演新作映画は「錨」のような存在 コロナ禍でも役に集中

 ロバート・パティンソン(35)にとって、「THE BATMAN-ザ・バットマン-」はコロナ禍で「錨(いかり)」のような存在だったという。マット・リーヴス監督による待望の同新作で、主人公ブルース・ウェイン役を演じるロバートは、役に集中するあまり、「世界が終わるかもしれない」という考えから気をそらすことができたそうだ。

 GQ誌3月号でロバートはこう語っている。

 「僕はいつも『バットマン』という錨を持っていたんだ。自分がニュースに晒されてると考えるのではなく、ニュースによって麻痺することもなく、それに関わっていると感じられた。知っている人は皆、自分のキャリアや人生にちょっとした勢いがあったとしても、それを止めると、自分自身と向き合わないといけなくなった。僕の場合はずっと忙しくて、物凄いプレッシャーの中で、今までで一番大変なことをやっていた。世界が終わるかもしれないのに、結局のところ僕はまだバットマンをしていたからね」

 また、パンデミック中にロンドン郊外のセットにいることさえも不思議な体験だったそうで、「撮影の性質上、とても閉鎖的で、いつも夜に撮影していて、いつも本当に暗かったから、とても孤独を感じたよ。常にスーツを着ているだけでもね。スーツを着たままスタジオの外に出ることはできないから、外で何が起こっているのかほとんど分からなかったんだ」と続けた。

 一方、ロバートは2019年のホラー映画「ライトハウス」での役作りでは、自分が決定するすべての事項にリスク評価を行っていたそうで「僕は常にリスクアセスメントをしていて、みんなの気が狂いそうになっていたけど、起こりうる要素を全て予測しようとしていたんだ。でも最後にはこうなるんだ。『もういいや。人魚とやる灯台守をただ演じればいいんだ! これで合ってる!』ってね」と振り返った。

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