シュワルツェネッガー ロシア国内の反戦デモ参加者を「ヒーロー」と称賛
アーノルド・シュワルツェネッガーが、ウクライナ侵攻に抗議するデモの参加者を「新たなヒーロー」と称えた。17日に公開したおよそ9分間にわたる動画の中で、プーチン露大統領に反対の声を上げるその「勇敢さ」を称賛している。
シュワルツェネッガーのツイッターに投稿されたその動画の中ではこう語られている。「世界は君たちの勇敢さを見ている。その勇敢さによって生じた結果に苦しんだことも私たちは知っている。逮捕されたり、投獄されたり、殴られたり。君たちは私の新たなヒーローだ」
そしてキャプションでは、「私はロシアの人々が大好きだ。だから真実を伝えなければいけない。見てシェアしてくれ」と綴られている。
またオーストリア出身のシュワルツェネッガーは、第二次世界大戦でドイツ軍と共に戦わなければならなかった父グスタフの持っていた罪悪感についても触れた。
「父はレニングラードで負傷した。所属していたナチス軍は、あの素晴らしい都市とその勇敢な人々にひどい危害を加えた」
「レニングラードに到着した際は、政府の嘘によりやる気に満ちていた」
「でもレニングラードを離れた際には、彼はボロボロになっていた。肉体的にも精神的にも。そしてその後の人生を痛みと共に過ごした。骨折した背中の痛み、その酷い時代を思い出させる金属片の痛み。そして罪悪感による痛み」
そのうえでロシア軍の兵士たちに「この動画を見ているロシアの軍人たちへ、君たちは私が話していることの多くを知っているだろう。その目でもう見てきているだろう。君たちには私の父のように壊れて欲しくない」と訴えた。
そして自身の主演作『レッドブル』(1988年)がロシアで初めて撮影を許可されたアメリカ映画であったことを振り返りつつ、停戦を強く訴えた。