自ら命を絶った有名ロックバントのフロントマン 悲劇的な内容をオペラ化
ニルヴァーナのフロントマン、故カート・コバーンを題材にしたオペラがロンドンにやって来る。
1994年4月27歳で自ら命を絶ったカートの最期の数日をフィクション化したガス・ヴァン・サント監督による2005年の映画『ラストデイズ』をもとにしたオペラがロイヤル・オペラ・ハウスで10月に公演予定だ。
映画では、カートをモデルにしたブレイクというミュージシャンが、うつと薬物摂取の下方スパイラルに堕ちていった末に悲劇的な死に至る姿が描かれていた。
ロイヤル・オペラ・ハウスの専属作曲家オリヴァー・リースが作曲、マット・コプソンとアナ・モリッシーが監督を担う『ラストデイズ』は、10月、同劇場内のリンべリー・シアターで公演予定となっている。
ニルヴァーナの大ファンだというリースは、ザ・ガーディアン紙にこう話す。
「彼らの音楽は私の10代のサウンドトラックでした。ギターで初めて弾けるようになった数曲もそうです」
「私の今の音楽作りは当時のグランジのサウンドに大きな影響を受けています。私の実験的な乱雑さや反復の由来を考えたことはなかったんですが」。
また、ニルヴァーナのファンばかりでなく幅広い観客層を引き寄せ、「セレブリティの避けられない死」を描いた同作でオペラの世界の扉を開いてもらえることを願っていると続けた。