流産は10人死去した野外ライブでの圧迫が原因!主催者歌手が訴えられる
ミュージシャンのトラヴィス・スコット(31)が10人が死亡する悲劇となったアストロワールドで体を圧迫された後、流産したと主張する女性から訴えられている。昨年テキサス州ヒューストンで開催されたトラヴィス主催のアストロワールド・ミュージック・フェスティバルでは、観客が殺到する事故が発生、10人が死亡した。そして今回シャネイジア・ウィリアムソンさんが、トラヴィスとイベントの主催者を相手取り、同イベントの「計画、設計、管理、運営、従業員の確保、監督の失敗」による不法死亡訴訟を起こした。
トラヴィスをはじめ、ライブ・ネーション、スコアモア・ホールディングス、ASMグローバル、ハリス・カントリー スポーツ・コンベンションらに対し訴訟を起こしているシャネイジアさんは、ローリングストーン誌が入手した文書の中で、群衆が押し寄せている間に体を圧迫され「呼吸困難、胸の痛み、左脚の痛み」が残ったと主張している。
シャネイジアさんは、当初ケガだけを理由に訴訟を起こしていたが、その後、不法死亡と腹部の負傷を理由に修正訴状を提出している。テキサス州では、「過失によって死亡した胎児は、不法死亡訴訟の根拠となり得る」と法律で定められている。
およそ5000人の同フェスティバル参加者が負傷したと主張しており、その内数百人が訴訟を起こしていることから、それらの訴訟は統合され、現在一人の裁判官が担当している。
またトラヴィスは3月に、この悲劇の犠牲者を「称える」ための長期的な慈善活動と投資の取り組みである「Project HEAL」を立ち上げ、すでに歴史的黒人大学(HBCU)の学生を対象とする100万ドル(約1億3000万円)の奨学金の提供を約束している。ウェイモン・ウェブスター奨学金基金は、学業成績が優秀でありながら、4年次の2学期に財政的な困難に直面している学生に1万ドル(約130万円)の奨学金を支給予定だという。この奨学金は、100人の学生が学業を修了し、自分の可能性を発揮できるようにすることを目的としている。