映画愛あふれる大物監督 ついに映画史の本を出版へ
クエンティン・タランティーノ監督(59)が映画史に関する本を出版する。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のタランティーノ監督は、ハーパーコリンズから10月に「シネマ・スペキュレーション」を発表する。
同出版社のサイトによると、これまでにもインタビューの中で映画に関する本を書く意向を明らかにしてきたタランティーノの同著作は、同監督が子供の頃に映画館に通い始めた1970年代からのアメリカ映画史上で重要な作品を軸に編成されており、批評や映画理論、自らの半生などを織り交ぜた「知的に綿密で、洞察力に富んでいる一方で、非常に楽しめる」内容となっているという。
「パルプ・フィクション」「レザボア・ドッグス」「キル・ビル」など映画史に残る多くの作品を手掛けてきたタランティーノ監督は以前、映画に向けた深い愛情をこう語っていた。「(映画を)観に行って、1人かもしれないし、午後かもしれない。またデートかもしれないし、妻と一緒かもしれない。そして座り、多くの知らない人と経験を共にする」「いったん映画が始まり、照明が暗くなると、共同体となるんだ。1人で来ていても、皆が一体となる。そして映画をそのように楽しみ始めるんだよ」