ミュージシャンの故ジョージ・マイケルの晩年について、恋人だったケニー・ゴス（６３）が５年振りに真相を語った。２０１６年のクリスマスに心臓と肝臓の病気により死去したジョージ、１９９６年から２００９年まで交際していたアートディーラーのケニーは、日々彼の状態を心配し、救おうとしていたという。

　ＴａｌｋＴＶの『ピアース・モーガン・アンセンサード』でケニーはこう明かす。「私たちは皆彼が亡くなると予感していました。一緒に住んでいた時は彼の心配ばかりしていました。正直に言うと、彼は私に心配されていることを嫌悪していました」「どうか誤解しないでください、自分が愛する人を人は心配するものです。彼を心配した時間よりも彼と本当に幸せだった時間の方がずっと長いですよ」「よく『君は私の命を救った』と彼に言われました。言い過ぎですが、私は実際そうしようとしたのです」「いつもそばにいようと努め彼もそれを知っていた」

　そしてジョージに賛辞の言葉を常に浴びせていたそうで、「彼は人生で一度も自分の見た目について良いと思ったことがなかったと思います。『今日はカッコいいね』『君はハンサムな男だ』と私は彼に言い続けました」「（自信を持つことは）彼にとって本当に困難なことでした。『ヘイ、俺はカッコいい男だろ』っていう彼を皆は思い描いているでしょう」「しかし彼は自分には才能があり、ソングライターとして優秀であることは分かっていました。彼は素敵な男でした。世界で最も素晴らしい男の一人です」と続けた。

　お互いに他の人との関係を持つことを認め合うオープン・リレーションシップだった２人だが、ジョージの方がより盛んだったとケニー。ジョージが自身との交際を決めたのは母親を喜ばせるためだったとして「ジョージは自分の母親と私がとても似ていると思っていました。実際私と彼の母親は共通点がたくさんありました」「私はルールを守るタイプの人間で、彼女もそうでした。私は決めつけることも全くありません」と話してもいた。

　そんなケニーはジョージの他界後、遺書に遺産の受取人として自身の名前が記されていなかったことで、毎月１万５０００ポンド（約２５０万円）の手当て求め裁判を起こしていたが、昨年、遺産を管理する姉イオダ・パナイオトゥーと弁護士クリストファー・オーガンらと非公開の示談に至っている。