元米大統領夫人ら著名人が「中絶の権利」を訴える
ミシェル・オバマ元米大統領夫人、歌手のテイラー・スウィフト、女優のハル・ベリーら多くの著名人が、アメリカで女性達が「中絶の権利」を失うことに異議を唱えている。
中絶を合憲とした「ロー対ウェイド」判決を覆した24日の連邦最高裁判所の判断により 、今後多数の州で中絶が違法となることが懸念されている。
アメリカ各地で抗議運動が行われている中、2人の娘を持つオバマ氏は、ソーシャルメディアに長文の声明を発表。
「私達がローが法律となる前の時代の辛いレッスンを学ぶ運命にあることに悲痛な思いです。女性達が命の危険を覚悟で違法の中絶手術を受けていた時代です」と訴え、「私達が自らの歴史を理解していない時に、間違いを繰り返すことになるのです」と綴っている。
さらに同氏はプランド・ペアレントフッドなど中絶を含む妊娠に関係するサービスを提供する非営利団体へのリンクをシェアしている。
そのような同氏の声明にテイラーが反応、「今私達が置かれている状況にとても恐怖を抱いている。自らの身体に対する女性の権利のために人々が何十年も闘ってきたというのに。今日の判断は、それを私達から奪い去った」と綴っている。
一方でハルは、連邦最高裁の判断を「女性に対する戦争」と表現。「激怒している!連邦最高裁判所がしたことは馬鹿げている。何かしなきゃならない!」と怒りをあらわにした。
続けて「銃の方が女性より権利があるわ。女性に対する戦争をやめて、私達の身体を法律に持ち込むようなことは止めて欲しい。私達は団結して、これを拒絶しなければ!ただ投稿するだけではなく、実際に何かをしなければならない」とまくし立てた。