米人気女優、労災保険不正受給の重罪で起訴
米女優、クオリアンカ・キルヒャー(32)が、パラマウントの西部劇『イエローストーン』に出演中に約9万7000ドル(約1300万円)の障害者手当を不正に受給した罪で起訴された。カリフォルニア州保険局の11日の声明によると、クオリアンカは2つの労災保険不正受給の重罪で起訴されている。
2019年の映画『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』の撮影中に首と右肩を負傷したクオリアンカは翌年、保険請求を扱う医師に、仕事を依頼されたが、負傷による激しい首の痛みのため受けられないと話していたという。しかし、その後の調査で、クオリアンカが障害を訴えた期間中である2019年の数カ月間、ケビン・コスナー主演の同西部劇ドラマの4つのエピソードで撮影をしていたことが判明した。
2019年から2021年まで、クオリアンカは一時的な障害給付金を受け取っていた形。同声明には「記録によると、彼女は最後に番組で働いた5日後に医師のもとに戻り、障害者給付金を受け取り始めた」とあり、クオリアンカは自首し、5月に罪状認否を受けたと付け加えられている。
クオリアンカの弁護士マイケル・ベッカー氏は、クオリアンカは制作車両に同乗している時に負傷し、第三者である医師による給付金の検証がされており、意図的に悪いことをしたわけではないこと、依頼人は「精力的に弁護し、法廷の内外で無罪の推定を受けるよう求める」構えだという。
クオリアンカは2005年に映画『ニュー・ワールド』で15歳のポカホンタス役を演じて一躍有名になり、2011年のドラマ『ネバーランド』、2012年の『ファイヤーライト』ではキューバ・グッディング・ジュニアと共に主演を務めている。