映画デビューしたばかりの歌手が死去、44歳 自宅寝室で子供が発見し、隣家に助け求める
新作映画『エルヴィス』で映画デビューを果たした歌手のションカ・デュクレが死去した。44歳だった。バズ・ラーマン監督がメガホンをとった『エルヴィス』でビッグ・ママ・ソーントン役を演じていたションカが21日、テネシー州ナッシュヴィルにある自宅の寝室で死亡しているのを、子供の1人が発見したという。
子供はすぐに隣人に助けを求め、現地時間午前9時半頃に隣人が通報したと地元警察は発表。現在捜査中であるものの、事件性はないとみられている。
ションカは『エルヴィス』のサウンドトラックに収録されているドージャ・キャットの『ベガス』のミュージックビデオにもビッグ・ママ・ソーントン役で登場しており、コーチェラ・フェスティバルでのドージャのステージにも参加していた。
ビッグ・ママ・ソーントンは若いころのエルヴィスに大きな影響を与えた人物として知られており、1956年のエルヴィスのヒット曲『ハウンド・ドッグ』のオリジナル版の歌手としても有名。ションカ演じるビッグ・ママ・ソーントンは当初、カメラには映らない予定であったものの、途中で姿も見せるように依頼されたという。
この役についてションカは先月、「彼女への真のトリビュートとなるように、私自身に入り込み、自分の自信と声を使う必要があると分かっていた」「ビッグ・ママ・ソーントンは自分独自の歌声があると信じていた。誰も彼女のように歌うことはできないと彼女は思っていたし、まさにそうだった。だからそういう姿勢で音楽にアプローチする必要があった」と語っており、『エルヴィス』に出演できたことは「この上ない幸せ」だと続けていた。