ヘヴィメタのパイオニア パーキンソン病との闘いの末に死去 75歳

 英音楽グループ、サムソンのヴォーカリスト、ニッキー・ムーアが死去した。ヘヴィ・メタルのパイオニアだったニッキーは、パーキンソン病との闘いの末、3日の朝、75歳でこの世を去った。

 ニッキーのウェブサイトには、 「肉体的にも精神的にも大きな存在であったニッキーが、今朝亡くなったことを皆様にお知らせしなければならないのは、非常に悲しいことであり、耐え難いほど重い心境です」「一人で何千人分もの生涯を生きたニッキーは、休息が必要だと判断したのです。安らかな眠りを、親愛なる友よ。私たちはみんなあなたがいなくて寂しいです」

 ニッキーは、1970年代初頭にハッケンサックを結成、その後にタイガーへ加入、1981年にアイアン・メイデンに移籍したブルース・ディッキンソンの後任としてサムソンのフロントマンを務めたことで知られている。その後、バンドを脱退したが、1990年代に再加入、1990年代には、ニッキー・ムーア・アンド・ザ・ブルース・コーポレーションを結成したほか、ヴォーカル・コーチとしても活躍した。サムソンを最初に離れた後、ニッキーはマンモスというバンドで歌い、1989年の解散までに2枚のアルバムをリリースした。2006年には元ナザレスのギタリストのマニー・チャールトンらと組んで、フロム・ビハインドという名前でアルバムを出している。

 ニッキーはかつて、自動車事故で肋骨が2本折れた後にライブを行ったことで知られており、かつてこう語ったことがある。「人はライブを観に来るためにお金を払ってるんだ。肋骨が2本折れていようが、腕が落ちていようが、インフルエンザにかかっていようが、何だろうが、歌える可能性があるなら、僕は観客を失望させないよ」「人々は何年も前からそれをわかってると思う。過去数年間に僕は片手で数えられるくらいしかライブを休んでないんだから。そうするため出来る限りの努力をしてきたのさ」

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