俳優のブラッド・ピットと、その慈善団体メイク・イット・ライト・ファウンデーションと、ニューオリンズの被災者住宅所有者との間で２０５０万ドル（約２８億円）の示談が成立した。『ブレット・トレイン』の日本公開を来月１日に控えるブラッドは被災の翌年の２０１８年に、低価格帯の復興住宅を供給することを目的に団体を設立。低価格帯の復興住宅を供給することを目的に団体を設立。低価であるものの、雨漏りや腐敗といった「欠陥があり不適切に建設された住宅」を販売したとして、集団訴訟を起こされていたが、その４年後となる今、示談が成立。さらに非営利団体グローバル・グリーンと協力し、欠陥を直してゆくという。

　ブラッドは、Ｕｓウィークリーにこう語っている。「住人達に重要なサポートを提供したいというグローバル・グリーンの意思に非常に感謝している。僕達はカトリーナの後、早期にコラボレーションをしていたし、グローバル・グリーンがこれらの住宅や、他の助けを必要としている人々が直面する挑戦に向けて継続的に援助してくれることはとても幸運だ」「この合意により、この誇り高きコミュニティを未来に向けて強化するため、ほかの機会へ向けて皆が前進できることを願っている」

　ブラッドは以前、自身は住宅建設には関わっていないと主張。同訴訟から自身の名前を削除するよう申し立てていたほか、自腹で数億円相当を寄付し、欠陥を直しているとも報道されていた。

　ブラッドはデザイナーのウィリアム・マクダナーと共にハリケーン・カトリーナが同地を襲った１年後の２００６年に同団体を設立していた。