「ビバリーヒルズ高校白書」出演の名優が死去 85歳 アルツハイマー病との闘病の末

 米ドラマの「ビバリーヒルズ高校白書」のナット役で知られるジョー・E・タタが85歳で死去した。アーロン・スペリングがプロデュースした「ビバヒル」でジョーと共演したスティーブ・サンダース役アイアン・ジーリング(58)は、同ドラマで登場人物たちの溜まり場であるダイナー「ピーチピット」の店長ナット・ブシッチオ役で一躍脚光を浴びたジョーの悲劇的な死を、同ドラマのほかのクルーや共演者達もこの数か月で他界していた事と共に、ソーシャルメディアで明かし敬意を表した。

 アイアンは25日にインスタグラムにこう綴っている。「この数カ月だけで、最も膨大な量を書いた脚本家やプロデューサー中の1人だったジェシカ・クライン、ティーズリー校長役のデニース・ダウス、そしてついにはジョー・E・タタまでもが亡くなったことをお伝えするのは本当に寂しい」「ジョーは本当にびっくりする程素晴らしい人だった。ビバヒルで一緒に仕事をする何年も前に『ロックフォードの事件メモ』で ジェームズ・ガーナーと共演しているのを見たのを覚えている 。オリジナルの『バットマン』シリーズで、バックグラウンドにいる悪役のひとりをよくやっていた」「ジョーは今まで仕事をした人々の中で幸せに最も満ち溢れていた人の1人であり、親切でそれと同じぐらいの知恵を豊富に与えてくれた。『ピーチピット』はセットだったのにジョー・E・タタのショウのようだった。よく聞かせてくれた彼もその一部であったエンターテイメント業界の過去の話に私達は熱心に耳を傾けていたよ。背後にいる小さな役を彼は演じていたかもしれないけど、みんなを引っ張る力があった。私達にとっては少なくともね」「私の微笑は今日は陰っているけど、私は温かい追憶のなかに浸っている。彼は私たちの目前から消えたが、これからもずっと私たちの心の中に居続けるだろう。彼の家族と友人たち、そして彼が大切に思っている人たちへ心よりお悔やみを申し上げます。ジョー、安らかに眠って下さい」

 2014年にはジョーの娘のケリーがジョーの病状の詳細を「ゴー・ファンド・ミー」で公表しており、2018年にアルツハイマー病と診断された以降は病気が進行し、ABCのファミリードラマ『ミステリー・ガールズ』が最後の出演となっていた。

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