「トップガン」続編監督が明かす大ヒットの理由
『トップガン マーヴェリック』のメガホンをとったジョセフ・コシンスキー監督が、大ヒットした理由は「昔流のやり方だったから」と発言した。コシンスキー監督は、トム・クルーズ主演の大ヒット作『トップガン』(1986年)の続編が、世界興行収入14億ドル(約1911億9000万)という数字をたたき出す快挙を果たした理由は、その製作方法にあったと信じているという。
コシンスキー監督は、ハリウッド・リポーターにこう語る。
「我々はこの映画が可能な限り最上の大きなスクリーンで楽しんでもらえるように製作しました。製作したのは、ここ数年皆が待ち望んでいた経験を劇場で再発見するのに問題を感じない時点だった」
「成功の理由はそこにとても関係していると思う。ストーリーが人々の心に響いたのもある。人々は35年ぶりにトムがマーヴェリックを再演するのを観ずにはいられなかったし、それは本当にスリリングなことであった。だから昔流の映画を作りたかったんだ」
「昔流のやり方に、最新のハイテク装置を装備して撮影した。観客はその実践的な映画の撮影につぎ込まれた我々のすべての努力を感じてくれたんだと思う」
「座席の端をつかむような手に汗握る映画だったという感想が絶えないよ。ストーリーが語られる中での、実践的な映画製作の力が本当に評価されたんだ」
また映画ファンたちの中にはオープニングのシーンで、トムの演じるマーヴェリックことピート・ミッチェル海軍大佐が死んだと推定するものもいたそうで、コシンスキー監督はその考えを大切に受け止めているそうだ。
「映画というのは色々な解釈があるものであり、人々が様々な意味を読み取ることが大好きなんだ」
「だからその解釈を聞くのが好きで、勿論仮想の要素を持ったストーリーもあり、マーベリックが誰なのかということや彼が何を象徴するのかといったこと、また彼の違う人生の段階で通り道をくぐり抜けるという事実に基づいて、物語にまかせて解釈してくれれば良いと思う」