『カッコーの巣の上で』の著名女優が死去 88歳
米女優ルイーズ・フレッチャーが死去した。88歳だった。
『カッコーの巣の上で』のラチェット婦長役で知られるルイーズは、フランス南部の自宅で息を引き取ったという。
60年以上に渡るキャリアを誇ったルイーズだが、1975年の同名作でジャック・ニコルソンと共演した当時は比較的無名の女優だった。
子育てのために10年ほど一線から退いていたルイーズは、アンジェラ・ランズべリーなど名の知られた女優達が演じたがらなかったことから抜擢された同役で、アカデミー主演女優賞ほか、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に輝く成功を収めた。また同作はアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞を受賞している。
ルイーズはその後も、1990年代の『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』に出演するなどテレビや映画の世界で活躍を続けた。
同人気SFドラマで脚本を手掛けたロバート・ヒューイット・ウルフは、「完全なる偉人の1人ルイーズ・フレッチャーのために書くことは名誉であり喜びでした。燃え上がるような才能の持ち主で、非常に優れた俳優でした」と故人を称えている。