フィル・コリンズとジェネシス 著作権をとてつもない金額で売却 なんと430億円超
英ミュージシャンのフィル・コリンズ(71)とロックバンドのジェネシスが、自分達のバックカタログの大部分を3億ドル(約433億円)という、とてつもない金額で売却した。コンコード・ミュージック・グループが、ジェネシスやフィルのソロヒット曲『夜の囁き』、『ユール・ビー・イン・マイ・ハート』、『見つめて欲しい』を含む、楽曲の著作権と原盤を手に入れたかたちだ。この売却にはジェネシスのギタリスト、マイク・ラザフォード率いるバンド、マイク・アンド・ザ・メカニックスの曲も含まれている。
これについて同社のボブ・バレンタイン社長は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に、「フェイスブック、インスタグラム、TikTokなど、古い音楽を消費させるものがある今の世の中で、レコード会社としてこれらの音楽を生き返らせる方法が間違いなくある」 と語っている。
そんなフィルは今年3月、ジェネシスでの最後の公演をロンドンのO2アリーナで行った。
トニー・バンクスも参加したラストコンサート、「ザ・ラスト・ドミノ?」でフィルは、健康問題でドラムが叩けない中椅子に座って歌声を披露、「本物の仕事に就かないといけない」と話していた。ちなみにドラムは息子のニック・コリンズ(21)が担当した。
フィルは2009年のパフォーマンスの際に首の脊椎を怪我し、その2年後には神経損傷のためパフォーマンスから退くことを宣言、2015年の復帰の際もドラムは演奏できない状態にあったが、同ツアーについて、「ちょっと身体的に大変で、とても悔しい気持ちさ。息子と一緒にプレイしたいからね」と話していた。