ゲイ告白後に性的不品行で消えた大物俳優 #MeToo運動の犠牲者だと弁護士が発言
米俳優ケヴィン・スペイシーの弁護士が、ケヴィンは#MeToo運動の犠牲者だと発言した。ケヴィンは6日、アンソニー・ラップから1986年に14歳だった時に10歳以上年上だった自身から暴行を受けたとして訴えられている件でマンハッタンの裁判所に出廷、その際弁護士がケヴィンの成功を妬んでいるアンソニーが自らに注目を集めるために提訴したと指摘したかたちだ。
ジェニファー・ケラー氏は、冒頭陳述で「MeToo運動と言われるものの鉄則の一つに犠牲者を信じなければならないというのがあります。スペイシー氏は『それは起こらなかった。憶えていない』と言っているにも関わらず、彼らは謝罪を求めた。ラップ氏が巧妙に計画したのです」「彼は自分のプロフィールを高めるためこのストーリーを語っているのです。彼はケヴィン・スペイシーのように国際的なスターにはならなかった。その妬みはずっとあった。30年後に弁護するのは難しいものですし」と話した。
そして同氏は、ラップのキャリアは2000年のミュージカル『レント』への出演で頂点に達したことや、2017年の告発はハーヴェイ・ワインスタインに対する一連の告発の直後だったことを指摘した。
ラップは、2020年に性的暴行に関する刑事訴訟が棄却された後、心的障害や医療費、失業に対する慰謝料を求めて民事訴訟を起こしていた。法廷書類には、マンハッタンのパーティーで、ケヴィンから身体を持ち上げられベッドに降ろされた過程でお尻を触られたと記されているが、両者とも服を着たままでキスや服の中に手を入れることもなく、2分足らずの出来事だったという。
ケヴィンは以前、この告発に対し「非常に不適切で酔った上での行動」を「心から謝罪」したものの、その出来事を憶えていないとしていた。