音楽プロデューサー 人気歌手との原盤権売却騒動を後悔
音楽プロデューサースクーター・ブラウンは、歌手テイラー・スウィフトの原盤権売却騒動を巡る自らの対応を後悔しているという。スクーターは2019年に、テイラーが所属していたビッグ・マシン・レコードを買収。その後、所持していたテイラーのオリジナルアルバム6枚を含むマスターテープを約3億ドルで未公開株投資会社シャムロック・ホールディングスに売却する前に、それらの曲をライブで演奏することに制限をかけたと言われており、テイーラーとは険悪な関係になっていた。
NPRの番組『ザ・リミッツ・ウィズ・ジェイ・ウィリアムズ』に出演したスクーターは、「あなたがテイラー・スウィフトの原盤権を買って、それは大騒動となった。もし過去に戻れるなら…違う方法で対処していましたか?」と聞かれ、こう答えている。
「そうするでしょうね。私はそこから重要な教訓を学びました。多くのことがきちんと理解されていない。誰かと衝突したとき、会話をする気がなければ、解決するのはとても難しいことだと思う」
「後悔しているのは、取引が成立すれば、誰もが私と会話をし、私の意図や性格を見て、『素晴らしい、一緒にビジネスをやろう』と言ってくれると思い込んでいたことです。知らない人たちに対してそのような思い込みをしてしまい、二度とそのような思い込みはできないことを学びました」
「どんな争いにおいても『私は何もしていない、相手が悪い!』と言うことができる。そしてあなたは正しいかもしれないし、正当化されるかもしれない。『これは不公平だ、私は不公平に扱われている』と言うこともできるし、『わかった、私は不公平に扱われているんだ。私はこの感じが好きでない。修正することは出来ないなら、そこから学ぶためにどうしたらよいか』と言うことだって出来る」
「私はどうしてこんな事態になってしまったか、事の成り行きに満足していません。不公平だと思った。でも向こうも不公平だと感じていただろうということも理解しています。だから私はこれを成長するための教訓としてとらえ、関係者の幸運を祈ることにしています。そして、私はみんなが勝つことを応援しています。なぜなら、私は人が負けることを応援したくはないからです」