エイミー・ワインハウス『007/慰めの報酬』主題歌会議は悲惨だった「感情的にもろい」
「007」シリーズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリによると、故エイミー・ワインハウスさんとの『007/慰めの報酬』の主題歌会議は「悲惨」なものだったそうだ。2008年の同作品の主題歌を歌う候補者の1人だったエイミーだが、バーバラには「とても感情的にもろい」ように見えたという。
新作ドキュメンタリー『ザ・サウンド・オブ・007』の中で、バーバラはエイミーと会った時のことをこう振り返っている。
「それは非常に悲惨な会議でした。彼女にとって最高の状態ではなく、心が痛みました」
「彼女は感情的にとてももろく、あんな感動的な作品を作ることができる理由が分かりました。彼女には深い感情があり、それは非常に悲劇的だったからです」
「何という素晴らしい才能、歌声、すごい人だったのでしょう、本当にとても悲しいことでした」
主題歌の仕事は、最終的にジャック・ホワイトとアリシア・キーズに与えられ、「007」シリーズ初のデュエット曲として『アナザー・ウェイ・トゥ・ダイ』をレコーディングした。
エイミーの元プロデューサーのマーク・ロンソンはその後、2人が「007」主題歌のデモを録音したものの完成には至らなかったとして、「取り組んだけど、完成はしなかったんだ。何かの奇跡で録音され、誰かが歌わない限り、実現しないと思う。エイミーが音楽に取り組む準備ができているかどうかはまだわからない」と話していた。
エイミーは、長期にわたる薬物中毒とアルコール依存症との闘いの末、そのわずか3年後に27歳の若さで他界した。