ピンク・フロイド楽曲の著作権の売却難航 メンバーの軋轢が原因の一つ
伝説ロックバンドであるピンク・フロイドが楽曲の著作権の売却に関して模索を繰り返している。
ブラックストーン、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック含め多くの投資家や企業が興味を示す同バンドのバックカタログが5億ドル(約730億円)超えの契約になるとされているが、今年5月から始まった交渉が税金対策を巡り意見が分かれていることから遅れが出ている状態だ。
入札者の1人は、メンバーのロジャー・ウォーターズとデヴィッド・ギルモアの軋轢が同意を不可能にしていると指摘。別の入札者も、たとえ落札者が決定しても同バンドは「理由がなくても意見が一致しない」ことから契約締結は不可能との見解を示している。
FT.comは、契約交渉は「非常に困難な状態」にあり、入札者らは仲介者を介入させていると伝えている。
入札者らは税金対策を巡る問題が解決し次第交渉が再開すると告げられているそうで、数週間以内に同意に至る見込みだという。
先日ロジャーが、自身がウクライナの殺害リストに入っており、ロシアはウクライナとの不要な戦争を避けようとしてきたと発言したことが交渉に影を落としている一方、デイヴとニックは以前ウクライナの人道救済のために新曲をリリースしていた。
バラエティによると、このロジャーのコメントで、カタログ買収に興味を示していた入札者の中で最低1人が手を引き、カタログ自体の価値も下がる可能性があるという。