“縁の下の力持ち俳優”死去、92歳 名作、名ドラマに数多く出演
俳優オースティン・ストーカーさんが死去した。92歳だった。アクション映画『ジョン・カーペンターの要塞警察』(1976年)で知られるオースティンが7日、ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ・メディカルセンターで腎不全のため帰らぬ人となったことを、43年連れ添った妻ロビンさんがフェイスブックで伝えた。
オースティンは『ジョン・カーペンターの要塞警察』で、ストリートギャングに警察署を包囲される中、一般人や犯罪者を率いて戦う主役のビショップ警部補を演じた。当時、黒人俳優が主人公のヒーローを演じるのは画期的なことだった
『天使にラブ・ソングを2』の監督としても知られる俳優のビル・デュークは「ハリウッドの縁の下の力持ち俳優の一人」としのんだ。
トリニダッドに生れ、ショービズでのキャリアを目指しニューヨークに移り住んだオースティンは、1976年作『シーバ、ベイビー』ではパム・グリアと共演したほか、1973年の『最後の猿の惑星』など多数の映画に出演、最近では2019年のロブ・ゾンビ監督によるホラー映画『スリー・フロム・ヘル』、ブラックコメディ作『ギヴ・イット・ティル・ハーツ』に登場していた。
オースティンはテレビの世界でも活躍し、1977年放送の名作『ルーツ』を始め、『ジェシカおばさんの事件簿』『事件記者ルー・グラント』『600万ドルの男』などに出演した。