日本でも人気の米ドラマに出演した女優が96歳で死去 遺族「誕生日の5日前だった」

 女優のアンジェラ・ランズベリーが死去した。96歳だった。11日に自宅で眠りの中帰らぬ人となったという。

 遺族はこう声明を発表している。「アンジェラ・ランズベリーの子供達は悲しみの中、母親が本日10月11日午前1時30分にロサンゼルスの自宅で眠りの中、安らかに息を引き取ったことをお伝えします。97歳の誕生日の5日前でした」

 ロンドン生まれのアンジェラは、長年のキャリアを通し5度のトニー賞や名誉アカデミー賞など数々の賞を受賞した。

 1940年代にロンドン大空襲から逃れるためアメリカに移住、ニューヨークの演劇学校で演技を学んだ後、1944年にMGMと契約、心理スリラー作『ガス燈』ではシャルル・ボワイエやイングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットンらと共演、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。また『ドリアン・グレイの肖像』でもアカデミー賞にノミネートされたほか、ゴールデン・グローブ賞では受賞を果たした。

 アンジェラが本格的にブレイクしたのは舞台で、1966年のブロードウェイミュージカル『メイム』では初のトニー賞に輝いたほか、『ジプシー』『スウィーニー・トッド』といったミュージカルにも出演した。

 このような成功を収めたアンジェラだが、最も知られている役は、テレビドラマ『ジェシカおばさんの事件簿』で演じたアマチュア探偵ジェシカ・フレッチャー役だろう。大ヒットとなった同ドラマは、1984年から1996年まで12シーズン放送され、ピーク時には週3000万人以上の視聴者を記録した。

 そんなジェシカは1996年にテレビの殿堂入りを果たした一方、2014年にはエリザベス女王からデイムの称号を授与されている。

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