「絶世の美女」と言われた人気女優「殺してしまいたい部分あった」 大成功後の葛藤を吐露
女優ジェニファー・ローレンス(32)は『ハンガー・ゲーム』で大成功を収めた後、自分自身とキャリアの「コントロール」を失ったと感じていたという。同シリーズでカットニス・エヴァディーン役を演じ一躍有名になったジェニファー、2012年に第1作が公開された後は、自分のキャリアに関する決断に多くの人が関わるようになり自身を「商品」のように感じていたことを明かした。
現在開催中の第66回BFI ロンドン映画祭のイベント「スクリーントーク」で登壇したジェニファーは次のように語った。「私はコントロールしているという感覚を失っていたのだと思う。『ハンガー・ゲーム』が公開されてから、(2012年の『世界にひとつのプレイブック』で)アカデミー賞を受賞するまでの間、私は商品になり、全ての決断がとても大きなグループの決断であるように感じていたわ。今振り返ると、その数年間のことは考えられない。自分の人生に対するコントロールを失っていたから」
しかし、再び自分のアイデンティティを取り戻したと感じているそうで「長い間自分らしいと感じたことがなかったけど、初めてそう感じている」と続けた。
またジェニファーは次回主演作『コーズウェイ』で、脳に損傷を負って戦闘から離れ日常生活に適応しようと葛藤する退役軍人を演じている。自身が立ち上げた映画製作会社エクセレント・カダヴァを通しプロデューサーも務めているジェニファーは、社名の意味について次のように語った。「シチリアのマフィア用語で、有名人の暗殺を意味するの。腑に落ちるの。私の中に殺してしまいたい部分があったのだと思う」
一方でジェニファーは、ロバート・デ・ニーロが『世界にひとつのプレイブック』で共演した際に自身の神経を落ち着かせてくれたと絶賛、「彼は暖かく、優しい人よ。(デ・ニーロとの仕事は)とてもビクビクしたけど、会うとすぐに 『ボブと呼んでくれ 』って言ってくれたの」と当時を振り返った。またアカデミー賞主演女優賞を受賞してからほぼ10年が経つが、その功績が未だに身に染みていないことを認めており「いつになったら実感が湧くんだろうってずっと考えているわ」と語っている。