ブルース・スプリングスティーン バックカタログ売却は「タイミング的なもの」
歌手のブルース・スプリングスティーン(73)が、自身のバックカタログを売却するという決断は「タイミング的なもの」だったと明かした。
ブルースは昨年12月、歌うことをやめる予定はないとしつつ、ソニー・ミュージック・グループに5億ドル(約736億円)でバックカタログを全てを売却、同社傘下のコロンビア・レコードが「本当に大切に扱ってくれる」ことは分かっていると話している。
シリウスXM『ハワード・スターン・ショー』に出演したブルースは「73歳になって、人生のある地点に辿り着いて、作品を本当に大切に扱ってくれるとわかっているコロンビア・レコードに出すことにした」と説明、「タイミング的なもので、『理にかなっている』とちょうど思えたんだ」と語った。
また、この決断は自分の作品の経済的価値を認識するためでもあったのかとの質問に、「もちろん」と答え、「タダでもやっていたことに大金をもらえて、世界一ラッキーな仕事に出くわしたわけだ」と続けた。
売却により、ブルースのヒットアルバム『ボーン・イン・ザ・USA』を含む全カタログの所有権はソニーに移管されることになった。
これまでに、2020年12月にボブ・ディランが600曲以上のバックカタログをユニバーサル・ミュージック・グループに売却。またスティービー・ニックスやニール・ヤングらによるバックカタログの売却に続き、今年初めにはロックバンドのザ・ポリスで一躍有名になり、その後ソロアーティストとして成功を収めたスティングが、自身のバックカタログを3億ドル(約422億円)でユニバーサル・ミュージック・グループに売却している。