故エリザベス女王の側近でウィリアム王子のゴッドマザー 人種差別発言で辞任
故エリザベス女王のお付きの女官だったレディ・スーザン・ハッセー(83)が黒人の慈善団体責任者の女性に対し、出生を執拗に質問したことを謝罪、王室での役職から辞任した。女王崩御後もチャールズ国王の側近の1人として、王室で勤務を続けていたレディ・ハッセーは、カミラ王妃が主催したレセプションでンゴジ・フラニさんに対し「本当は」どこから来たのかと繰り返し尋ねたという。
11月30日に英王室は、「容認しがたい」発言による職員の辞職を発表したが、レディ・ハッセーの名前には触れていなかった。
「私達は、この事件を非常に重く受け止めており、全貌を把握するために直ちに調査をいたしました」
「この度、容認し難く、深く悔やまれる発言がありました。私達はこの件に関しンゴジ・フラニさんに連絡をとり、もしご本人がご希望でれば、この経験の全要素に関し直接話ができるよう招待しています」
「一方、当事者は傷つけたことを心から謝罪し、直ちに名誉職を辞任しました」
一方でゴッドマザーであるレディ・ハッセーの発言についてウィリアム皇太子の代理人は「人種差別が我々の社会に存在する場所はない」とコメントを出している。
フラニさんは、その後ツイッターでレディ・ハッセーとの会話を「昨日のバッキンガム宮殿訪問に関しては複雑な気持ち」と振り返っている。フラニさんに話しかけてきたレディ・ハッセーは、フラニさんの髪を動かして名札を確認した後、何処から来たのかと質問、フラニさんは、自身が運営する慈善団体の名前を挙げ、それがロンドンのハックニー地区にあると答えたが、レディ・ハッセーは「そうじゃなくて、アフリカの何処からいらっしゃいましたか?」と質問を繰り返したという。
フラニさんは「私はここで生まれ、イギリス人です」と言ったものの、その答えに満足しなかったレディ・ハッセーは「そうじゃなくて、あなたは本当は何処からいらっしゃったのですか?あなたの人々は何処から?」と再び尋ねたという。