マイケル・ジャクソンの元妻の歌手死去、54歳

 マイケル・ジャクソンの元妻で歌手のリサ・マリー・プレスリーが死去した。54歳だった。音楽界の伝説的存在エルヴィス・プレスリーと女優プリシラ・プレスリー(77)の娘であるシンガーソングライターのリサ・マリーは12日、心肺停止に陥り緊急搬送された後、他界したという。今月10日のゴールデン・グローブ賞で元気な姿を見せていた矢先だった。

 プリシラはピープル誌を通し、こう声明を発表している。「重い心と共に、私の美しい娘リサ・マリーが私達を残して旅立ったという非常に辛いニュースをお伝えしなければなりません。彼女は、私の知る中で最も情熱的で、強く、愛に溢れた女性でした。私達がこの多大な喪失に向き合おうとする中、プライバシーの尊重をお願い致します。。愛と祈りに感謝しています」

 最初の夫ダニ・キーオと娘で女優のライリー・キーオ(33)、6年前に破局した4番目の夫との14歳の双子フィンリーとハーパーを残して帰らぬ人となった。ライリーの弟ベンジャミン・キーオは2020年に27歳で自殺している。

 リサ・マリーは、ダニーと破局して1か月も経たない1994年6月に故マイケル・ジャクソンと結婚、2年後に離婚した。2000年には、ミュージシャンのジョン・オセイカと婚約したものの、ニコラス・ケイジと出会ったことで破局、ニコラスとはその2年後に結婚したが、4か月で破局を迎えた。

 ミュージシャンとして、2003年から2012年にかけて3枚のアルバムをリリース、慈善活動にも精力的に関わってきた。エルヴィス・プレスリー・チャリタブル・ファウンデーションを通して、ホームレスなど助けを必要としている家族を支援してきたほか、ハリケーン・カトリーナ被害者の救済を目的としたオプラ・ウィンフリーのエンジェル・ネットワーク、さらに重病の子供達の夢を実現するドリーム・ファクトリーにも協力した。

 リサ・マリーの訃報を受けて、ピンクやオクタヴィア・スペンサー、ドナテッラ・ヴェルサーチェなど多くのスター達が追悼の言葉を寄せている。

 リサ・マリーの2005年のアルバム『ナウ・ザット』に参加したピンクはインスタグラムにこう綴っている。「これは私の心を痛めるもの。リサ・マリー、あなたは唯一無二の存在だった。とても可笑しく、頭が切れて、センシティブで、才能があり、ウィットに富み、粋で、愛に溢れ、寛容で、手厳しいけど常に正しく、忠実で、子供達をとても愛していた」「あなたとあなたの美しい家族と子供達のことを思うと、私のハートは潰れそう。世界は今日希少な宝石を失った。友よ、あなたの魂が安らかに眠れますように」

 オクタヴィアは、「私達は、リサ・マリー・プレスリーという輝く星をまた一つ失った。彼女の愛する人々と多くのファンにお悔やみを申し上げます」と故人を偲んだ一方、ドナテッラは、「私達が一緒に過ごした時を決して忘れない。あなたの美と思いやりは、とても明るく輝いていた。リサ・マリー、安らかにお眠りください。私達は決してあなたを忘れない」と綴っている。

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