ロックの殿堂入りしたカナダのバンドのドラマー死去 69歳

 ドラマーのロビー・バックマンさんが死去した。69歳だった。カナダのロックバンドで同国のロックの殿堂入りも果たしたバックマン・ターナー・オーヴァードライヴ(BTO)でドラムを務めたロビーさんの死を、元バンドメイトで実の兄のランディ・バックマン(79)が12日、ツイッターに公表、先日他界したギタリストのジェフ・ベックさんについても言及していた。「また悲しき旅立ちだ。BTOの後ろでドキドキするようなビートを叩いた私の弟ロビーがママ、パパ、兄弟のギャリーに会いにあの世に行った。ジェフ・ベックがドラムを必要としているはずさ!自分たちのロックンロールマシーンに必要不可欠な歯車だったよ。私たちは共に世界をロックしたんだ」

 ロビーこと本名ロビン・ピーター・ケンダル・バックマンさんは1953年2月18日に誕生、兄ランディと共に若い頃から音楽に傾倒し、ランディからバンド、ブレイヴ・ベルトでドラマーとして参加するよう頼まれる。同バンドは2枚のアルバムを1971年と72年に発表、73年にバックマン・ターナー・オーヴァードライヴと改名する。

 一新したバンド名をタイトルに持ってきたデビューアルバムはカナダで9位、ビルボードのロックチャートで70位を獲得、2作目『バックマン・ターナー・オーヴァードライヴII』はアメリカとカナダでTop10入りを果たした。

 Top40にも入った『レット・イット・ライド』や『テイキン・ケア・オブ・ビジネス』、『ロール・オン・ダウン・ザ・ハイウェイ』といったヒットシングルで知られる同バンド、1979年に解散するも83年にロビーなしで再結成、一方、その新バンドに対してロビーは商標権侵害で裁判を起こし、バンド側から著作権使用料が支払われていた。ちなみにロビーはその後1988年、2014年の再結成に参加している。

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