「世界で最も美しい女性」と呼ばれたスター女優が死去 写真家や彫刻家としても活躍

 女優ジーナ・ロロブリジーダさんが死去した。95歳だった。映画「ノートルダムのせむし男」や「ソロモンとシバの女王」などで知られるイタリア女優のジーナさんが他界したことを、同国のANSA通信が明らかにした。

 1950年代から60年代にかけては「世界で最も美しい女性」とも呼ばれるヨーロッパ映画界を代表する大スターだったジーナさんは、その後、写真家や彫刻家として活躍、最近では2018年にイタリア版ダンス番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」に出演していた。

 ローマの美術アカデミーで彫刻を学んだ後、当時ヨーロッパ最大の映画スタジオだったチネチッタのオーディションを受け、映画デビュー、1947年にはミス・イタリア第3位に選出された。

 1949年にスロベニア人医師と結婚し、夫が撮ったジーナさんのビキニ写真が当時世界一の富豪で映画製作者のハワード・ヒューズの目に留まる。ヒューズからの熱烈な交際アプローチを躱しつつ、同氏の製作会社と7年契約を結んだ後イタリアへ帰国、他のアメリカのスタジオとの契約は困難な状況の中、主にフランスとイタリアで撮影を行ない、映画「悪魔をやっつけろ」でハリウッドデビュー。その後、「剣侠と美女」でエロール・フリン、「空中ぶらんこ」でバート・ランカスターやトニー・カーティス、「ノートルダムのせむし男」でアンソニー・クイン、「戦雲」でフランク・シナトラなど数々の人気俳優と共演を果たした。

 1971年に離婚、写真の仕事に専念するために女優業から離れ、1999年には欧州議会の民主党の代表として立候補したものの、落選した。

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