人気俳優 過小評価されている主演作を嘆く「僕にとって重要なのに、誰も言及しない」
俳優のトム・ハンクス(66)は『ロード・トゥ・パーディション』が自身のキャリアにおいて「とてつもなく重要」であったと考えているという。『フィラデルフィア』と『フォレスト・ガンプ/一期一会』の両作品でそれぞれアカデミー賞主演男優賞を受賞したトム。だが大恐慌時代のマフィアのボス、マイケル・サリバン役を演じた2002年の同作はファンから見落とされがちだが、ジュード・ロウやダニエル・クレイグと共演できたことから同映画は意義があると信じているそうだ。
シネマ・ブレンドのポッドキャスト番組『リール・ブレンド』に出演したトムは、こう語っている。
「うれしいね。何故か誰も『ロード・トゥ・パーディション』については言及しないからね。あれは僕にとって、とてつもなく重要な映画だったんだ。コンラッド・ホールが撮った映画で、帽子をかぶった髭のドンの僕が出演しているし、ジュード・ロウと(ダニエル)クレイグという映画史に残る大物が2人出演している。そして、僕はその2人を殺したんだ」
さらにトムは、同作が映画史上「注目されない」作品となれば、数十年後にファンが再びそれを観て喜ぶ日が来るかもしれないと予想している。
「いつも『将来どの映画について語られるのだろう?』と聞かれる。ワーナー・ブラザースのターナー・クラシック・ムービーをよく見る者としては、1940年代や1950年代の映画は無名であればあるほどいい。先入観がなく、何も知らないからだ。そういう映画を見て、それが思いがけず優秀な作品で信じられないほど感動的であれば、『この映画が永遠に続いていてよかった、だから今また鑑賞するチャンスがあった』と思えるんだ。『ロード・トゥ・パーディション』もそうかもしれないね」