スピルバーグ監督の最新作はコロナ禍が後押し「人類絶滅レベルの出来事」

 スティーブン・ スピルバーグ監督(76)は  パンデミックに後押しされて最新作『フェイブルマンズ』を製作したという。パンデミックが「人類絶滅レベルの出来事」になると恐怖に慄いたというスピルバーグ監督、長年構想してきた同映画を作る時がきたと感じたそうだ。

 17日、デイリー・スター紙は同作品の製作に関するスピルバーグ監督のコメントをこう報じている。

 「私は(コロナ)が世紀末の、そして世界中を巻き込んだ壮大なレベルの、つまり絶滅のレベルの出来事だと思って恐ろしかったんだ」

 「もし、もう1本映画を作るチャンスがあるなら、この物語だった」

 「この作品( 『フェイブルマンズ』 )を書こうと真剣に話し合った時には、25万人のアメリカ人の命がコロナによってに奪われていたんだ」

 「専門家もホワイトハウスも『そんなにも深刻なものではない、インフルエンザが流行したようなものだ』とその深刻さを否定していたけど、私は物事がよい方向に向かっているとは思えなかったし、これは多くの人々にとって良い結果にはならないだろうと思った」

 「それで、私がずっと考えていたことを話してみようと思ったんだ。私の人生の中で、ずっと考えてきたことだ」

 スピルバーグ監督の半自伝的作品である同作品は、ミシェル・ウィリアムズ演じるミッツィとポール・ダノ演じるバート・フェイブルマン夫妻の結婚生活の破綻を、ガブリエル・ラベル演じる映画狂の息子サミーの目を通して描かれる。オープニングに描かれる、サミーが両親に連れられて映画館に行くシーンは、スピルバーグ監督が映画への情熱を燃やすきっかけとなった瞬間を再現している。

 11日に開催された第80回ゴールデングローブ賞では、『フェイブルマンズ』はドラマ部門作品賞、ならびにスピルバーグ監督が監督賞をしている。

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