セクハラ被害でうつを患った俳優 肥満の引きこもり教授役でアカデミー賞ノミネート「予想外の贈り物」
俳優のブレンダン・フレイザー(54)が、今年のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを「予想していなかった贈り物」だと話している。『ザ・ホエール』の演技で初めてオスカーにノミネートされたブレンダン。同作はメイクアップ賞、ヘアスタイル賞、ホン・チャウも助演女優賞の候補に挙がっている。
ブレンダンはピープル誌の声明でこう語る。
「このような評価を受けとても感激していると共に、ホン・チャウの美しい演技とアドリアン・モローの素晴らしいメイクアップを認めてくれたアカデミーに深く感謝しています」
「(監督の)ダーレン・アロノフスキー、(脚本の)サミュエル・D・ハンター、A24、そしてチャーリーという贈り物をくれた素晴らしいキャストとスタッフなしにはこのノミネートはなかったでしょう」
「全く予想していなかったこの贈り物は、私の人生を大きく変えました。ありがとうございました」
肥満で引きこもりの英語教授チャーリーを演じたブレンダンは、『エルヴィス』のオースティン・バトラー、『イニシェリン島の精霊』のコリン・ファレル、『アフターサン』のポール・メスカル、『生きる-LIVING』のビル・ナイと並んで、主演男優賞にノミネートされている。さらにブレンダンはまた、ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合(SAG)賞の最終候補にも残っている。
今月初めの放送映画批評家協会賞では、その素晴らしい演技が評価され最優秀俳優賞を受賞、同式典でブレンダンは「『ザ・ホエール』は愛と救済を描いた作品」と語り、共演者らに賛辞を送っていた。
ブレンダンは映画『ハムナプトラ』シリーズの主演で人気スターとなったが、その後セクハラを受け、約5年ほどハリウッドから離れていた時期があった。その理由のひとつとして、ゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会のフィリップ・バーク元会長からセクハラを受けたことを明かしている。