エルトン・ジョンのラストツアー、世界最高の売上を記録中
イギリスのミュージシャンのエルトン・ジョンのラストツアーが、世界最高の売上を記録するコンサートシリーズとなった。2018年9月からスタートし現在も進行中の「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード」ツアーは、既に終了した278公演で、8億1790万ドル(約1067億円)の売り上げを達成、同記録に続いてはエド・シーランの「ディバイド」ツアーが7億7640万ドル(約1012億円)、U2の「360°」ツアーが7億3640万ドル(約960億円)で続いている。
ちなみにエドとU2の記録が主に世界のスタジアムを回るツアーだったのに対し、エルトンのツアーは2018年から20年まで、そして昨年前半が北米、ヨーロッパ、オセアニアでのアリーナ公演で、後半にそれぞれの大陸でのスタジアム公演となっていた。
今回のデータでエルトンは最初の北米のアリーナ全116公演で2億6820万ドル(約350億円)、昨年7月から11月にかけて開催されたスタジアム33公演で2億2210万ドル(約290億円)の売り上げを記録している。
一方、チケットの売り上げ枚数ではエドとU2のツアーがエルトンのものを上回っており、エルトンのチケット売上530万枚はザ・ローリング・ストーンズの「ヴードゥー・ラウンジ」ツアーやコールドプレイの「ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームス」ツアー、ガンズ・アンド・ローゼズの「ノット・イン・ディス・ライフタイム」ツアーに及ばないものとなっている。
ツアー参加者の数ではエドが890万人でトップを保持、エルトンのツアーがその記録を破ることは不可能で、最高でも4位に留まる見込みだ。
1986年の「アイス・オン・ファイアー」ツアーから現在まで、エルトンは、ビリー・ジョエル、エリック・クラプトン、ティナ・ターナーとの共同ヘッドライナーも含め、全1573公演を通して18億8630万ドル(約2420億円)、チケットは1990万枚の売り上げを誇る。今回のラストツアーでソロアーティストとして最高の売上と参加者を記録したエルトン、ブルース・スプリングスティーンやマドンナを超す前代未聞の記録を達成するかたちとなった。