昨年アカデミー賞で平手打ちされたコメディアン “暴行俳優”に生配信で反撃か
コメディアンで俳優のクリス・ロックが、昨年のアカデミー賞授賞式での平手打ち事件をめぐり、ついに俳優ウィル・スミスへ反撃するようだ。同事件についてこれまで、わずかに冗談のネタにするに留めていたクリス、今月12日に開催される第95回アカデミー賞の約1週間前に控えた4日にネットフリックス生配信スペシャルを予定、関係者はその内容がウィルへのツッコミ満載のものになると語っている。
ある関係者はページ・シックスにこう語った。「悪名高きウィル・スミスの平手打ち事件に対して、クリスの巡業を待ちわびていたなら、コメディアンの彼はネットフリックスのライブ・スタンドアップ・スペシャルでユーモラスな見解をお披露目するような機会を狙っていたわけです」
メリーランド州ボルチモアのヒッポドローム劇場で行われる同コメディライブ「クリス・ロック:セレクティブ・アウトレイジ」は、クリスのほかエイミー・シューマー、ジェリー・サインフェルド、レスリー・ジョーンズらが出演、ネットフリックス初の生配信となる。また、同ライブでのネタが「堅実」で面白いものになるように、「ベテラン」コメディ作家とチームを組んだと言われている。
同事件の発端は、ジェイダ・ピンケット・スミスの丸刈り姿について、映画『G.I.ジェーン』でデミ・ムーアがしていた髪型に似ていると冗談を言ったクリスに、激怒した夫のウィルがステージ上で平手打ちしたことに始まる。ウィルはクリスへの暴行に対する罰として、2032年まで授賞式への出席を禁止されている。
その後、「報酬を得るまで」平手打ちについて口を開くつもりはないと主張したクリスは、事件後に開始したコメディツアー中でも同件にほとんど触れなかった一方、ウィルが「言葉は傷つける」と語った謝罪動画を投稿すると、「言葉は傷つけると言っている人は、顔を殴られたことがないんだね。ウィルは30年間完璧な人間の印象を与えていたが、その仮面をはぎ取って、他の人間と同じように醜い人間であることを見せてくれたというわけだ」と話していた。