マイケル・J・フォックス 自分を哀れんでいる暇なし 91年にパーキンソン病と診断
マイケル・J・フォックス(61)は、自分を哀れんでいる暇など「ない」という。1991年にパーキンソン病であることを告げられ、7年後にその診断を公表したマイケル、脳の神経細胞の損失によって、震えやこわばりなどの症状を引き起こす同病気に対する認識を高めるために最善を尽くす決意だそうだ。
米テキサス州で開催中のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で、自身のドキュメンタリー映画『スティル:ア・マイケル・J・フォックス・ムービー』が上映されたマイケル、パーキンソン病に関心を持つ人々の心をどのようにして動かしたのかと聞かれ、こう答えた。「選択肢はなかった。以上。リップサービスではない。人前で自分のすべてを捧げなければならないんだ」「『同情』は良性の虐待なんだ。自分を哀れむこともできるが、そんなことをしている暇はない。このことから学ぶべきことがあるはずだから、そうして前に進もう」
またマイケルは、長年にわたって「多くのことをしてくれた」ファンに恩返しをするために、ドキュメンタリーで自分のストーリーをもっと話したいと思っていたそうで、「僕のファンは、つまり僕に人生を与えてくれたんだ。このような人たちに、私の時間と感謝の気持ちを伝えたいと思った。皆から声をかけてもらって、とても嬉しかったんだ」と語った。
そして同作品の監督デイヴィス・グッゲンハイム(59)との対談では、「パーキンソン病は最悪だけど、素晴らしい人生だから、『ありがとう』と言っているよ」と明かした。
そんなマイケルは以前、自分の診断に対しての人々のポジティブな反応について、「人々がこのように反応してくれたことは、私にとって大きな驚きだった。彼らは興味をもって、病気の答えを見つけたいという思いでレスポンスしてくれた。これはチャンスなんだ。このチャンスを無駄にするために、このような立場に置かれたわけじゃないと思ったよ」と発言していた。