自殺したカリスマミュージシャンは「殺人だった」ドキュメンタリー作家が主張
「カート・コバーンは殺された」説をあるドキュメンタリー作家が唱えている。映像作家兼ライターのイアン・ハルペリン(58)は、新刊『ケース・クローズド:ザ・コバーン・マーダー:ザ・キリング・アンド・カバー・アップ・オブ・カート・コバーン』の中で、カートの1994年の自殺について疑問を呈したかたちだ。
イアンは米サン紙にこう話す。「この本の中で、私は確固とした決断を下しています。警察は1000%間違っていた、殺人だったのです」「評決は自殺から殺人に変更するべきです。法医学病理学の証拠に基づいたものです。新たな証拠を私は掘り当てました」
カートの未亡人コートニー・ラヴにうそ発見器による検査を受けさせ、事実関係を明確にしたいとイアンは続けた。「殺人に関して誰かを非難しているわけではりません。しかしコートニーにはポリグラフ検査をやってもらいたいですね。彼女の汚名返上に関して私がお金を支払います」
「彼女は長年この事に関係があるとして非難され続けています。検査をパスしたらタイムズスクエアのビルボードを買って、『コートニー・ラヴは無実』という看板を出します」「私が言いたいのは、大量の証拠をもとに、彼女には確かに疑わしい点があるということは新刊の中で概要を述べているということです。しかし私は彼女を殺人罪に問うべきと言っているわけではありません」「多くの人が彼女を疑っています。多くのメディア、彼女に近しい人々が殺人だったと、彼女を公に非難しています。私はそうではありません」
更にイアンは同書の中で、カートのものとされる遺書は本人が全てを書いたわけではなかったと主張している。「遺書の中の最後の5文はカートの手書きではなかった。その箇所は唯一、自殺に関して記されているところで、完全に別の筆跡だったのです」「何年も前に、私は調査しています。世界でトップクラスの筆跡に関する専門家を呼んでです」「両者ともそれがカート・コバーンの筆跡でいないことに関して断固とした結論を取っていました」
ヘロインを常用していたカートは1994年4月8日、シアトル近郊のレイク・ワシントンの自宅にあった離れのガレージの上にある温室で、ショットガンを持った姿で死亡している姿が発見された。数年に渡ってスポットライトを浴びる人生に悩んでいたカートの死に関して、当時シアトル警察は自殺であると発表していた。
一方ニルヴァーナの元マネージャー、ダニー・ゴールドバーグは、カートが殺されたとする主張に関して、本人のうつ病を患う姿を見てきた自分にとって馬鹿げたものと、インデペンデント紙に一蹴している。