マドンナ 性的マイノリティ支援コンサート開催へ テネシー州の反LGBTQ+法案に抗議
歌手マドンナが、ナッシュビルでトランス権利団体のためにチャリティコンサートを行うことを発表した。マドンナは(今週、同市で銃乱射事件が起こる前に)12月22日にブリヂストン・アリーナで開催される自身のコンサートの収益の一部を寄付することを発表、インスタグラムにこう投稿している。
「LGBTQ+への抑圧は、受け入れがたい非人道的なものだけでなく、安全でない環境を作り出し、アメリカを最も弱い立場の市民、特に有色人種のトランス女性にとって危険な場所にしている」「そして、子供たちを守るためのいわゆる法律は、根拠がなく、哀れなもの。脳みそが半分あればドラッグクイーンに手を出してはいけないことは誰でも分かっているはず」「ボブと私はナッシュビルのステージからクィアコミュニティーの美しさを祝福するわ」
マドンナは、「男性または女性の物まねを大人のキャバレー・パフォーマーとして分類」し、公共の場でのドラァグショーや子供向けのドラァグショーを禁止するアメリカ初となるテネシー州の反LGBTQ+法案に抗議しており、ナッシュビル公演には米TV番組『ル・ポールのドラァグ・レース』の優勝者、ドラァグクイーンのボブが参加する予定となっている。
ちなみに、この新法に違反した場合は軽犯罪で済むものの、繰り返し違反した場合は重罪に問われる可能性がある。また同法律では、トランスジェンダーの未成年者に対して、第二次性徴抑制剤やホルモン療法を含む、ジェンダーを肯定するための医療措置が禁止されている。
マドンナのセレブレーションツアーに関しては、同公演のほか、ワシントンDC、フィラデルフィア、パーム・スプリングス、サクラメントでの公演の他、フェニックスでの2日目、サンフランシスコとラスベガスでの3日目と7日程の追加が発表されている。