チャールズ国王 節約と環境保全のため温水プールの水温下げる「かなり冷たくなっている

 英国のチャールズ国王が、バッキンガム宮殿のプールのサーモスタットの設定温度を下げることで、節約と環境保護に貢献していると報じられている。地球の環境問題に熱心に取り組んでいる国王は、このような贅沢は環境において悪影響であり、自身の価値観にそぐわないと考えているという。

 ある関係者はサンデー・タイムズ紙にこう語った。「プールを利用している何人かの人々は、水温が下がっていることに気づいており、以前よりもかなり冷たくなっているそうです」「国王が水温調節を弱めたと伝えられています」。また別の関係者は、チャールズ国王は上級王室メンバーが使用を許可されているプールについて、「水には化学物質が含まれており、加熱しなければならないのは環境的に不健全」であり、自身の「運動習慣や世界観に合わない」と考えていると語った。

 王宮の光熱費は、納税者による王室助成金で負担されており、昨年は320万ポンド(約5億5600万円)だった。

 電気をこまめに消し、週に1度はヴィーガン食を実践しているというチャールズ国王は、政府が目標とする2050年までに王室でネットゼロ・エミッションを達成することに熱意を持っており、ロンドンの邸宅クラレンス・ハウスとグロスターシャー州の別荘ハイグローブでは、屋根にソーラーパネルを設置している。

 同プールは、水泳のレッスンを受けていたエリザベス王女とマーガレット王女のために、ジョージ6世が1938年に建設、チャールズ国王や兄弟の王子たち、2人の息子のウィリアム皇太子とヘンリー王子も同プールで泳ぎを習い、今は亡き元妻のダイアナ妃も定期的に利用していたという。

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