“130年ぶり尋問”のヘンリー王子 ポエマー扱い?「憶測の領域」に生きていると非難される
ヘンリー王子が、電話をハッキングされたとして提訴している裁判の証言において、「完全な憶測の領域」に生きていると非難された。ヘンリー王子は6日、ロンドンの高等法院で行われた新聞社ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を訴えている裁判で、自分が「愚か者」「予備の相続人」として描かれていると主張、激しい尋問のやりとりが行われた。
誰の電話がハッキングされたのか尋ねられたヘンリー王子は、父チャールズ国王が被害者であった可能性を示唆したものの、明確な返答はなく、MGNの弁護士アンドリュー・グリーンは「それは答えになっていない」と詰問、さらに「王子、私たちがいるのは完全に憶測の領域なのでしょうか?」と厳しく質問する場面があった。
同弁護士はまた、ハッキングされたと主張する王室の留守番電話メッセージや、違法な手段で集められたと訴える情報は、実際にはBBCを含む他のメディアからのものであり、プレスリリース、王室からの声明、母親の故ダイアナ妃の公的コメントも含まれていると語り、ハッキングに関するヘンリー王子の主張を否定した。
130年ぶりに英国の法廷で尋問を受けた王室メンバーとなったヘンリー王子は、18歳の誕生日をどのように祝ったかを調べるために電話ハッキングが行われたと主張するほか、ジェームズ・ヒューイット少佐が実の父親だというタブロイド紙による記事で精神的苦痛を受けたことを非難した。
5月から始まった同裁判では、他にも3つの申し立てが審理され6、7週間続く見込みとなっている。