アメコミ界の有名アーティスト死去 93歳 「X-MEN」などのキャラクター製作
アメコミ界で著名なコミックアーティストのジョン・ロミータ・シニアさんが死去した。93歳だった。
マーベルで20年間アートディレクターを務め、『X-MEN』のウルヴァリンや、『スパイダーマン』のメアリー・ジェーン・ワトソンのキャラクターの共同制作で知られているジョンさんが睡眠中に死亡、その死因は自然死とされている。同じくコミックアーティストの息子ジョン・ロミータ・ジュニアはツイッターにこう声明を発表している。「父は眠っている間に安らかに息を引き取りました。彼はアート界のレジェンドであり、彼の足跡をたどることは私の名誉です。私の家族に敬意を表し、ここにお悔やみの言葉を捧げてください」「彼は私が出会った中で最も偉大な男でした」
ニューヨーク市ブルックリン区に生まれたロミータ・シニアさんは、マンハッタンの工業美術学校を卒業後、19歳の時「フェイマス・ファニーズ」シリーズに投稿し始め、コミックの世界に入った。後にマーベルとなるタイムリー・コミックスでゴースト・アーティストとして働くことになり、その後アメリカ陸軍に入隊、除隊後は、マーベルとD.C.コミックスの両方で働き始め、1966年にマーベルの『アメイジング・スパイダーマン』の制作に携わり、後にマーベルの伝説的存在であるスタン・リーと共に、ピーター・パーカーの恋愛対象であったメアリー・ジェーン・ワトソンに命を吹き込んだ。また他の共作には、スパイダーマンの悪役キングピンとサイがある。
1973年、ロミータ・シニアさんはマーベルのアートディレクターに就任し、20年以上にわたってX-MENのキャラクターであるウルヴァリンやパニッシャー、ルーク・ケイジの登場を監修、1996年の引退後も長年にわたり、コミックブックビジネスに参加し、マーベルで時折プロジェクトに携わっていた。
この死によって妻のヴァージニア、息子のジョン・ジュニアとヴィクターが遺された。