キャサリン妃が、チャールズ国王の誕生日を記念した軍事パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」にダイアナ妃のアクセサリーを付けて参加した。夫妻の３人の子供達ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と、カミラ王妃と共に馬車に乗ったキャサリン妃の耳にはかつてダイアナ妃が所有していたイヤリングが輝いていた。

　同アイテムは夫ウィリアム皇太子からキャサリン妃への贈り物で、他にも王子は２０１０年のプロポーズの際にダイアナ妃のサファイヤの婚約指輪をキャサリン妃にプレゼントしていた。

　これらのジュエリーは元々、当時のサウジアラビアのファハド皇太子がダイアナ妃へ結婚祝いとして贈ったもので、同妃は遺言の中でこう綴っていた。「私の全てのジュエリーは息子たちの持ち物として割り当てることを望みます。そうすれば将来彼らの妻たちが所有し、使うことができるようになりますから。ジュエリーの均等な分配は皆さんの裁量にお任せします」

　今回の式典でキャサリン妃はフィリップ・トレーシーの帽子にお揃いのエメラルドグリーンのドレスで登場、一方ウィリアム皇太子は赤の軍服、クマ皮の帽子を着用し、胸にはメダルが光っていた。ちなみ皇太子が乗っていた馬ダービーは、王立カナダ騎馬警察から、エリザベス女王へプレゼントされたもので、昨年９月の女王の葬儀の先導を切っていたことでも知られている。

　女王に代わりチャールズ国王の、実際のものとは異なる公式誕生日を祝う行事として、毎年開催されることとなるトゥルーピング・ザ・カラー、由来は兵士らが戦いの中自分の部隊を見分けられるようそれぞれ色を付けていた１７世紀チャールズ２世の時代に遡る。

　今回のイベントでチャールズ国王は王室メンバーと共にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場、集まった人々に手を振っていた。そして恒例の、イギリス空軍レッド・アローズによる儀礼飛行（フライパスト）が敢行、赤、白、青のスモークが空を染めていた。

　同イベントには計１５００人ほどの兵隊が参加、練兵場では大勢の近衛兵がチャールズ国王の査察を待つ姿があった。