二番煎じのアイデアばかり?ヘンリー王子夫妻 ネトフリで今度は名作のスピンオフを計画 大型契約も実績わずか

 ヘンリー王子夫妻がネットフリックス向けに『大いなる遺産』のスピンオフドラマを計画中だという。夫妻は、3年前に英王室を離脱しカリフォルニア州に移住した際に1億ドル(約143億円)とも言われる大型契約をネットフリックスと交わしていたが、現在までに配信されたのは『ハリー&メーガン』『世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた!』のドキュメンタリー2作品のみとなっている。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、夫妻のアーチウェル社は、英作家チャールズ・ディケンズの名作『大いなる遺産』に登場するミス・ハヴィシャムを、寂しい独身女性としてではなく男性に支配された社会で力強く生きる女性として描く前日譚『バッド・マナーズ』を企画しているが、制作はまだ決定していない状態だという。

 ヘンリー王子が創設した負傷軍人のための国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」のドキュメンタリー作品が完成を迎えようとしている一方で、メーガン妃によるアニメ番組『パール』は昨年5月にキャンセルとなっていた。同紙によると、夫妻はこのほか数々の企画を提案してきたものの、「男性版『エミリー、パリへ行く』」や、「『HEARTSTOPPER ハートストッパー』に似すぎているとされたファミリー向けLGBTQ番組」など、すでにネットフリックスで成功を収めている番組の2番煎じだとして却下されたという。

 しかし夫妻とネットフリックス両者とも、契約には現在でも不満はないようで、アーチウェルのスポークスパーソンは「新しい会社は初期段階に人事や戦略をしばしば変更します。私達も例外ではありません。我々はこれまで以上に態勢を整え、集中し、エネルギーに溢れています」と話しており、同社は脚本のあるコンテンツの責任者に女優兼プロデューサーのトレイシー・ライヤーソンを新たに迎えている。

 一方でネットフリックス側も、アーチウェルとのパートナーシップに価値を置いているとして「私達は引き続き共に数々の作品を制作してゆきます」と話している。

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