アカデミー賞受賞俳優が死去 89歳 ミュージカルでも最優秀主演男優賞受賞

 俳優のアラン・アーキンさんが、6月29日、米カリフォルニア州カールスバッドの自宅で死去した。89歳だった。

 アカデミー賞助演男優賞を受賞した『リトル・ミス・サンシャイン』で知られるアランさんが亡くなったことを、家族を代表して3人の息子、アダム、マシュー、アンソニーが、「私たちの父は、アーティストとして、また一人の人間として、類まれな才能を持った大いなる存在でした。愛すべき夫、父親、祖父、そして曾祖父として慕われた父を私たちは心から惜しむことなるでしょう」と共同声明で発表、死因の詳細については明らかにされていない。

 アランさんはハリウッドで華やかなキャリアを積む以前、大学を出たばかりの頃には「ザ・タリアーズ」というフォーク・グループでボーカルとギターを担当、グループ脱退後に幼少期から受けていた演技のレッスンを活かし演劇界に進出、シカゴの即興コメディ劇団で活動した後、1961年に『フロム・ザ・セカンド・シティ』でブロードウェイデビューを果たすと、1963年の『エンター・ラフィング』の演技でトニー賞演劇部門最優秀主演男優賞を受賞した。

 また映画界では、初出演にして主演の1967年の戦争コメディ『アメリカ上陸作戦』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、1968年の『愛すれど心さびしく』では2度目のアカデミー賞にノミネート、2006年の『リトル・ミス・サンシャイン』で孫娘を溺愛する祖父の役を好演し、同賞助演男優賞を初受賞した。さらに2012年には受賞をのがしたもののベン・アフレック監督の『アルゴ』で再度同賞にノミネートされた他、『Catch=22』『シザーハンズ』『摩天楼を夢みて』の出演などハリウッドでのキャリアは50年以上に及んだ。

 さらに2019年と2020年に2度エミー賞にノミネートされたネットフリックス作品『コミンスキー・メソッド』をはじめとする数々のテレビ作品にも出演、同賞には通算6回ノミネートされ、テレビ界でも活躍した。

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