パーキンソン病公表の人気ミュージシャン 10月のフェスも辞退「ショーを台無しにしたくない」

 ミュージシャンのオジー・オズボーン(74)が、今年のパワー・トリップ・フェスティバルを辞退するという「痛恨」の決断を下した。

 稀な種類のパーキンソン病を患っているブラック・サバスのフロントマン、オジーは、10月6日から8日にかけて3日間カリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロ・クラブで予定されている同ヘヴィ・メタル音楽祭に同バンドと出演する予定だったが、健康上の問題で出演をキャンセルした。

 オジーは10日に声明を発表。「辛いことだが、10月のパワー・トリップへの出演を断念せざるを得なくなった」「当初の自分の計画では、2024年の夏にステージに復帰するつもりだったが、このショーのオファーが来たから前向きに受けたんだ」「残念ながら、俺の身体はまだ準備が出来ていないと言っている。約5年ぶりに行うあまりにも誇らしいショーを台無しにしたくはない」

 オジーは、ブラック・サバスの後任が「まもなく」発表され、その新しいバンドとは「個人的な友人」だとし、こう続けている。「何よりも、無条件の忠誠心で継続的なサポートをしてくれたファン、バンド、スタッフに感謝したい。みんなを愛しているよ。神のご加護を。オジー」

 現在の同フェスティバルのラインナップは、メタリカ、アイアン・メイデン、ガンズ・アンド・ローゼズ、トゥール、AC/DCとなっている。

 オジーは2019年にパーキンソン病と診断されていたが、「真っ暗な」バスルームで転倒するまでその診断を公表していいなかった。最近オブザーバー紙に病状が悪化した様子を「鉛のブーツを履いて歩き回っている」ような感覚に陥っていると語っていた。また、長年苦楽を共にしてきた妻シャロン(70)のおかげで、酒とドラッグとの闘い、そして現在の健康上の苦悩を乗り越えることができたとして、そのサポートがなければ自分は「とっくに逝っていた」と妻を称えていた。

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