12歳で第1子出産の波乱の歌姫 ソファから発見の遺言状が有効に 想像より少ない金額?

 歌手の故アレサ・フランクリンさんの、ソファのクッションの下から見つかった直筆の文書が本人の遺言として有効となった。2018年8月、自身の遺産に関する計画を残さずがんで他界したアレサだが、その後姪のサブリナ・オーウェンズがデトロイトのアレサの自宅で2つの手書きの文書を発見、1つはソファから発見された2014年3月31日付のもの、もう1つは鍵のかかった戸棚に入っていた2010年付けのもので、アレサの息子たちの間で遺産に関する争いが繰り広げられていた。

 四男ケカーフと次男エドワード・フランクリンは2014年付けの遺言が有効とする一方、三男テッド・ホワイト2世は2010年付けのものが認められるべきと主張、今回陪審団が2014年の文書の方を有効とする判断を下したかたちだ。

 2010年の文書では、テッドが遺言の執行人として挙げられていたものの、2014年の文書ではケカーフに執行人が変更、両文書共に、長男クラランスを含めた4人の息子にアレサの印税や著作権からの収入が分配されると明記されている。

 今回有効となった2014年の文書により、ケカーフと孫たちが、アレサの死亡時110万ドル(約1.5億円)の価値があるとされた自宅を引き継ぐこととなる。

 陪審は1時間足らずで終了、ケカーフはスカイ・ニュースに「非常に嬉しいです。母の望みを私はただ守りたかっただけです」と話し、法律上の争いによる兄弟との確執はないとして、「心から私の兄弟を愛しています」とした。

 そんなケカーフは以前、アレサが日常的にそのソファーで重要な仕事をこなしつつ、そこで寝てもいたと主張、サブリナはこう続けていた。「アレサは(遺言の作成に)キッチンと居間を使ってたのでしょう。私はソファに行き、一番右のクッションを持ち上げると、ノートが3冊あったのです」

 今年3月に提出された裁判書類によると、アレサの遺産は過去12か月で390万ドル(約5.4億円)の収入があり、裁判費用に90万ドル(約1.3億円)以上が支払われたという。

 不動産と現金が主だったというアレサの全遺産は410万ドル(約5.7億円)に及ぶとされている。

 アレサは波乱の生涯でも知られ、12歳の時に最初の子供(男児)を産み、14歳で別の男性との間に第2子(次男)を出産。シングルマザーとして2人を育てていたが、1960年代にニューヨークに移ることになり、祖母に2人の子供を預けた。生涯で2度結婚し、4人の男性との間に4人の息子がいる。

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