25歳で殺害されたレジェンド歌手の指輪 約1.4億円で落札 射殺1週間前にMTVアワードで着用
25歳で殺害された伝説のラッパーの故トゥパック・シャクール(2パック)の指輪がオークションに出品、落札額が100万ドル(約1.4億円)に達したため、「これまでオークションで売られた中で最も価値のあるヒップホップの工芸品」となった。
『カリフォルニア・ラヴ』のヒットで知られる2パックが、射殺されるわずか一週間前となる1996年MTV ビデオ・ミュージック・アワードで、最後の公の場に姿を現した際にはめていた特注のゴールドの土台にルビーとダイヤモンドを埋め込んだ王冠が付いた指輪が、予想落札価格30万ドル(約4200万円)をはるかに超える101万6000ドル(約1億4300万円)という前代未聞の高値で落札された。
サザビーズの科学・大衆文化部門のグローバル責任者カサンドラ・ハットン氏は「この唯一無二のカスタムリングは、2パックが入念にデザインしたもので、彼の限りない創造的エネルギーの最終的な製品の一つです。これは、ヒップホップへの彼の永続的な影響を証明する、ある時期のユニークな工芸品です」と声明で語っている。
最後のガールフレンドだったキダーダ・ジョーンズに因んで「パックとダダ、1996」と刻印されたこの指輪は、2パック自身がデザインして依頼したもので、サザビーズによると、ニッコロ・マキャヴェッリの政治マニフェストである『君主論』への親近感から着想を得ているという。
2パックは1996年9月8日、ラスベガスでマイク・タイソンのボクシング試合を観戦後に走行中の車から発砲され、その6日後に亡くなった。この銃撃戦のときに乗車していたBMWも、これまで何度もオークションに出品されている。