世界的歌手らフジロックで急死した歌姫を追悼 引っ越ししたばかりの自宅で死去

 人気バンドのフー・ファイターズとアラニス・モリセットが、7月29日のフジロックフェスティバルで同26日に56歳で死去したシネイド・オコナーさんを追悼した。同イベントのヘッドライナーを務めた両者は、シネイドに捧げる特別パフォーマンスを披露した。

 同バンドのフロントマン、デイヴ・グロールは観客席に向かって、「皆、今日は特別に俺たちと一緒に歌ってくれる、アラニス・モリセットを迎えて欲しい。今夜俺たちはこの曲をある理由のもと歌うよ」と話し、アラニスは、「素晴らしい知性と共感力を備え、時代のずっと先を行っていた1人の美しい女性、もう私たちの傍にいない彼女のために」と続け、両者はシネイドの1987年のデビューアルバム『ザ・ライオン&ザ・コブラ』から『マンディンカ』を披露していた。

 同曲のパフォーマンス後、アラニスは「シネイド、どうか安らかに」と話していた。

 先日シネイドは引っ越したばかりのロンドン南部ハーン・ヒルの自宅で死亡しているのが発見され、家族がこのように声明を発表していた。「深い悲しみと共に、私たちが愛するシネイドがこの世を去ったことをお知らせします。悲嘆にくれている家族と友人のため、プライバシーへの配慮をよろしくお願いします」

 一方ロンドン警視庁はこう発表していた。「職員らが同行し、56歳の女性は現場での死亡が確認されました。近親者への連絡はすでに済んでいます。不審死ではありませんでした。検視官への書類が準備される予定です」。またシネイドの最後のツイッター投稿はシェーンの写真でこう綴られていた。「あれから抜け殻の夜行生物として生きている。彼は私の最愛の人、私の魂の灯だった」「2つに別れた1つの魂だった。彼は私を無条件で愛した唯一の人だった。彼を失った私は中陰で彷徨っている」

 シネイドの死は、病院で監視下にあった息子シェーンが抜け出し17歳で自らの命を断ってから1年6カ月後のことだった。

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