フレディ・マーキュリーさんの遺品展覧会が開催 日本の着物など1400点以上
1991年に45歳で亡くなったクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーさんのグランドピアノや手書きの歌詞、豪華な衣装が、来月のオークションを前に展示されている。フレディさんがかつて所有していた1400点以上の品々がロンドンのサザビーズで無料一般公開されている。
同展覧会では、日本の絹の着物やフレディさんが集めた洋服のほか、開催したディナー・パーティーの詳細な席次表、メニュー、招待状、アート・コレクション、多数の猫の置物、さらには古い学校の教科書までも見ることができる。
サザビーズの家具と装飾美術のスペシャリスト、トーマス・ウィリアムズ氏はこう話す。「フレディは物をため込む性格で何も捨てませんでした」「幼少期から逝去するまでのフレディの驚くべき人生のすべてを見ることができるでしょう」
これらのアイテムは、サザビーズの15のギャラリーにテーマ別に配置されており、日本の美術品や置物、ケンジントンの邸宅「ガーデン・ロッジ」のダイニングルームを再現したものなど多岐にわたるものとなっている。ウィリアムズ氏はさらに「フレディは、素晴らしいエンターテイナーでしたが、それはステージだけでなくディナー・パーティーや集まりでもそうでした」と語る。
この膨大なコレクションはフレディさんの親友メアリー・オースティンに託されていた物で、売却を決意するまでの30年間、ロンドンの自宅に手つかずのまま保管されていたという。黒いグランドピアノには200万~300万ポンド(約3億6300万円~5億4400万円)、『ボヘミアン・ラプソディ』の手書きの歌詞には80万~120万ポンド(約1億4500万円~2億1800万円)の落札予想価格がつけられている。収益の一部はマーキュリー・フェニックス・トラストとエルトン・ジョン・エイズ基金に寄付される。
今回メアリーは自身の生前整理のためにフレディさんの遺品を売却するという苦しい決断をしたそうで、フレディさんからもらった個人的な贈り物や故人と一緒に写した写真は手元に残すそうだ。
『フレディ・マーキュリー・ア・ワールド・オブ・ヒズ・オウン』は、9月5日まで開催されている。