88歳のジュディ・デンチ 視力の低下が深刻 台本も撮影現場も「見えない」
女優のジュディ・デンチ(88)の視力低下が深刻化し、映画の撮影現場でも見えなくなったという。「007」シリーズなどで知られるジュディは以前、視力が徐々に低下する加齢黄斑変性症であることを明かしていたが、今回、病状が悪化していることが明らかになった。
サンデー・ミラーのノートブック誌にジュディはこう語っている。「映画の撮影現場ではもう見えない。読書もできない。でも、対処するしかないわね」「長い役を演じるのは難しいわ。まだ方法は見つかっていないけど。台本を教えてくれる友達がたくさんいるから。でも、私は写真のような記憶力を持っているのよ」
ジュディは以前、この症状のために車の運転を止めなければならないことを明かしていたが、視力が足かせになることはないと主張。ケネス・ブラナー監督のオスカー受賞作『ベルファスト』など、近年も映画出演を続けてきており「私は退屈することをわけもなく恐れているの。だから今、『carpe diem (その日を摘め)』というタトゥーを入れているのよ。それを人生の指針にして私たちは生きるべきなのよ」と語っていた。
加齢黄斑変性症は50代から60代によく見られ、視覚の中央部に影響を及ぼすとされている。全盲になることはないものの、読書や人の顔を認識するといった日常生活が困難になるという。
ジュディは、2001年に肺がんのため65歳で亡くなった俳優の夫、マイケル・ウィリアムズと40年前に購入したイングランドのサリー州の家に現在は住んでいる。また2010年には、自然保護活動家のデヴィッド・ミルズと再婚。「たくさんの良い友人がいたけど、パートナーのデヴィッドのように思いやりのある人、つまり物事を分かち合える人ができたのは、とても予想外のことだった。本当にラッキーだったと思う」と語っていた。