セクハラで提訴された歌姫 ツアーダンサーらが「最高の時間を過ごした」とサポートの声
歌手リゾに対してツアーダンサーからサポートの声が上がっている。先日、元バックダンサーからセクハラ行為と敵対的な職場環境を作ったとして提訴されていたリゾ、今回「ザ・スペシャル・ツアー」に参加した「ビッグ・ガール ビッグ・ボーイ・ダンサーズ」のメンバーらが、ツアーで最高の時間を過ごしたとして支持を示したかたちだ。
同グループのメンバーらはインスタグラムにこう声明を発表している。「ザ・スペシャル・ツアーで私たちは人生最高の時間を過ごしました。途轍もない才能を持つ人とステージで共演できたことを名誉に思っています。このツアーの経験は、ただ特別だったというものではありません」「あらゆる動きや瞬間でキャラクターと文化を優先させるその献身ぶりは、私たちが望んでいた最高のレッスンで祝福でした」「ビッグ・ガール ビッグ・ボーイ・ダンサーズが愛することを出来るよう限界を崩し、ドアを蹴破ってくれたリゾに感謝しています!あなたは、私たちが目的をもって情熱を見出すことを可能にしてくれました!私たちだけじゃありません、バリアを壊そうとする女性、全ての人々ためにです」
7月30日の日本公演で終了した同ツアーでの生活について、声明はこう続いている。「私たちは世界の新たな領域を旅し、探求しました。社会、エンターテイメントやビューティー業界がもたらす困難に打ち勝つことで得られるメリットは、たくさんあります」「このチームにある表面的なことを超えた美の基準と存在に本当に感謝しています。私たち全員の才能が集まり、真にエネルギーや愛の力を得て、生理的に世界を癒す一助となったのです。私たちはユニコーンの一群です、紛れもなく打たれ強く、最高に特別な」
先日、リゾの元バックダンサー、アリアナ・デイヴィス、クリスタル・ウィリアムス、ノエル・ロドリゲスの3人は、「性的で不快な」労働環境を作っていたとして、リゾの他、制作会社ビッグ・ガール・ビッグ・ツアリング、そしてダンサーのシャーリーン・クイグリーに対し、損害賠償を求める訴えを起こしていた。3人はリゾから外見をけなされ、性的な侮辱行為を受けたと主張しており、コンサートのためアムステルダムを訪問した際は、レッドライト地区のセックスワーカーの性器に入れたバナナを食べるよう強要されたとしている。
この訴えにリゾは、インスタグラムに声明を発表、こう綴っていた。「ここ数日は、胸が痛む辛さと酷い落胆の日々を送っている。私の労働倫理、モラル、尊敬の念が疑問視されている。私の性格が批判を受けている」「普段は虚偽の主張に私は反応しないけど、今回のものは信じ難く、非道にも程があり無視するわけにはいかない」「センセーショナルな話の出所である元従業員たちは既に、ツアー中の行動が不適切でプロフェッショナルではなかったと指摘されたことを公に認めていた人たち」
このリゾの声明を受けて、元バックダンサーの1人、クリスタルは英チャンネル4の取材にこう話していた。「まず私の感情、私がどう扱われたかに関して、失望が更に深いものとなりました。今回の全体的な主題は私たちの経験は私たちの経験、私たちのトラウマは私たちのトラウマということだと思います」「これを踏まえて、私たちの訴えは完全に無視されたと感じています。私たちが虚偽の主張をしているように見せかけようとしていますが、それは違います」